《デジタルカメラ》ズームレンズのカビ、ホコリ、塵を分解して清掃してみた Nikkor AF VR 24-120mm

私が現在常用しているNikon AF-S NIKKOR 24-120mm 3.5-5.6G ED VRの前玉を分解清掃したのでレポートします。

いつでもどこでも常用レンズ

ストックフォトグラファーとして仕事している関係で「いつでも」「どこでも」「どんなものでも」画にするために物撮りから風景までマルチパーパスのズームレンズが必要です。一般的にスナップレンズと言われるものですね。ちなみに本ページの写真はすべてスマホ撮影です!😁

長年の常用レンズ

AF Nikkor 28-105mm 3.5-4.5D

私は10年以上、AF Nikkor 28-105mm 3.5-4.5Dを常用していました。銀塩時代の古さこそありますが常用の銘玉と言える存在で、マクロモードに切り替えると(最短撮影距離が22cmと短く)被写体に極限まで寄れるので持ち歩きには使い勝手が素晴らしいレンズです。

AF Nikkor 28-105mm 3.5-4.5D

テレ側105mmでもF4.5と明るく頼もしい。今どきのキレキレ画質とは二味は違う古きNikonらしい雰囲気のアナログ感あるレンズです。前玉回転ズーム・モーター&VRレスという仕様ですが、気が向いたらお試しください。

現在の常用レンズ

VR Nikkor 24-120mm 3.5-5.6

現在は2つの常用レンズを使っています。ひとつが570gと軽いVR Nikkor 24-120mm 3.5-5.6です。高倍率ズームの便利さとF8絞りでギリギリOKの画質です。私の常用画角24~35mmまでの明るさはF3.5~F4と比較的明るく手ブレ補正が手持ち撮影に都合が良し。

AF28-75mmF/2.8 MACRO (A09NII)

もうひとつの常用レンズはタムロンAF28-75mmF/2.8 MACRO (A09NII)です。なんと言っても明るさは強みですし、手ブレ補正はありませんがF4から解像度が上がり色乗り良いので、VIVIDで高画質がほしいときはコレを使います。どちらもNikkor AF 28-105の使い勝手には及びませんが、それぞれ良いところがあります。超広角やマクロの話はまた今度しましょう。

ズームレンズの宿命

単焦点の方が良いのは分かっていますしF1.8の単焦点も使いますが基本的にズーム好きです。ズームレンズは全長が伸縮するタイプが多いので外気が出たり入ったりします。ただAF Nikkor 80-200 F2.8のように▼全長が変わらないタイプもあります。

AF Nikkor 80-200 F2.8

全長が変わるズームレンズは湿気やカビ菌、ホコリなどが入り込みやすい仕組みなので使えば影響が出てきます。また使わなくても防湿庫に入れなければカビが繁殖しやすくなります。すでに年数も経過しカビやホコリ、塵、くもりなどが目立ってくる頃じゃないでしょうか。私の場合、カビやホコリは我慢しますが、くもりはフレアにはっきり影響が出るのでダメです。

レンズのくもりとカビを取る

まずメーカーのサービスが受けられるモデルなら利用するほうが良いと思います。余計に悪くする可能性もありますから軽い気持ちで分解するのはお勧めしません。また分解するときはそれなりの工具や環境の準備をしましょう。

レンズの分解に必要な工具など

私の場合は前玉付近か後玉付近以外は手を出しません。難易度の高い中玉付近の場合はいずれニコイチという手もあるので防湿庫で長期保存して使用頻度が高く高額なレンズはメーカーサービスを依頼します。

清掃する場所を特定する

手持ちのレンズにカビとくもりが出てきたので清掃する場所を特定します。今回は前群1~4枚ほどに集中しているようです。

レンズのカビ

ズームで前後に動くところですから前からアプローチできそうなので決行します。とくに前玉付近はフードを付けててもフレアで散々たる状況になる可能性があります。ターゲットとする場所を特定したら最小限の作業で終えるように心がけます。

分解方法を考える

それでは分解作業に入リますが、前玉は前側からアプローチするのがセオリーです。通常はカニ目レンチを使ったりゴムレンチで固定リングを回すのが一般的ですがカニ目の溝はありません。ゴムレンチで行けそうな気配がありますが拡大鏡で見ても切れ目がありません。

レンズの前玉を外す方法を探す

良く観察していくとバヨネット付近はすべて樹脂一体型のようでレンズは内側から嵌め込まれています。実はこのレンズはレンチを使わずにもっと簡単な方法で外すことが出来るようなのです。

分解準備

ズームリングラバーを外します。経年劣化でゴムが切れるものもあるので注意です。

VR Nikkor 24-120mm 3.5-5.6の分解

その下に黒いダストカバーが巻かれているので丁寧に剥がします。するとマイナスのネジがいくつか見えてきます。

VR Nikkor 24-120mm 3.5-5.6の分解

この時にダストカバーに画角センサー端子が貼り付いて一緒に外れるような場合は先にセンサー端子を丁寧に外します。通常センサーはネジ止めなんですがこのモデルは何故かテープで留めてあります。

VR Nikkor 24-120mm 3.5-5.6の分解

ちなみに写真のものは組立時に貼ったセロテープです。もう少しマシのものが貼ってあります。

分解開始

いくつかネジがありますが、奥に入り込んだ3つのマイナスネジを外していきます。結構がっちり締まっているので舐めないようにサイズぴったりで精度の良い精密ドライバーを使います。

VR Nikkor 24-120mm 3.5-5.6の分解

なんとこの3本が緩めば、前1群2枚がセットで回転しながら引っ張り出して外れます。他のネジを緩めると面倒ですので必要最小限の事しかしません。前群をどの位置で外したか鉛筆で印をつけるか写真を撮っておくなどすると組み立てるときに便利です。同じ位置で差し込まないとネジ穴が会いません。

VR Nikkor 24-120mm 3.5-5.6の分解

外した前群のネジを外し鏡胴を取ると2枚めのレンズまで外すことも出来ますが、この2枚めの外側にカビがあったので分解はここまで。富士フィルムのレンズクリーナーと無水アルコール2:8で拭き取ります。

VR Nikkor 24-120mm 3.5-5.6の分解

綺麗にしてスッキリです。レンズコーティングも保たれているようでしたのでラッキーです。

VR Nikkor 24-120mm 3.5-5.6の分解

さらに3枚めに挑みます。くもりがあるのですが、非常に薄いくもりなのでレンズクリーニングペーパーの拭き取りのみで終えます。ケミカル剤はコーティングに影響を及ぼす可能性があるので汚れに油分が無いようならなるべく使いたくありません。

成功の秘訣!ここで欲をかかず最小限の作業で元に戻します。
そして画角センサーの取付は丁寧に行います。

VR Nikkor 24-120mm 3.5-5.6の分解

取り付け位置によってカメラ側で24mmにならなかったり120mmにならなかったりします。実は今回の分解ではセンサーを外さなくても作業できたと思いますが、ダストカバーを剥がす際に一緒に剥がされてしまう作りになっていたため壊さないように丁寧に先に外した訳です。非常に繊細な金属で、この端子が折れると一巻の終わりです。▲ちなみに、これほど奥に差し込むと120mmを認識しません。非常に微妙です。

あとがき

さて、洗浄修理もおわり気持ちよく撮影出来ます。撮影は逆光からサイド光が多いのでクリアなレンズの有り難みを感じます。

VR Nikkor 24-120mm 3.5-5.6の分解が完了してきれいになった

ちなみに、AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRも外見から見ると同じような作りと思われます。ズームリングのラバーをめくれば分かるでしょう。でもまだレンズ自体は新しいでしょうからメーカーサービスを利用することをお勧めします。

予報は晴れのち快晴です。カメラだいすき編集部@サニーでした。


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