コストはもとよりパフォーマンスにおいてもシグマの広角レンズは素晴らしいと常々感じている。前回の分解に使った17-35mmも良いが、一桁焦点に迫る12-24mmという画角は世界が分かる迫力となる。しかも樽型の歪みが少なく解像度も出るから建物など直線的な人工物の撮影にも相性がいい。
すでに旧式となってしまった12-24mmではあるが、ある日突然、中古市場の値段が上がりました。どうやらある写真家がこのレンズをベタ褒めした記事が影響したらしい
現在、私の所有する広角レンズは28mm F1.8とこの12-24mm、それと17-35mm F2.8-4
の三本だがいずれもシグマ製です。魅力はもちろんコスパですね。標準から望遠はNikkorレンズがメインですが、中望遠マクロだけはタムロンです。そうタムキューですね!
レンズボディはプラスチックパーツがほとんどで作りがチャチと言えばそのとおりです。
ただ分解すると分かるのは必要箇所にはアルマイト加工されたメタルパーツが使われており試行錯誤が見られるところから素材の選択には十分時間を掛けたことが伺えます。
最終的には軽量なレンズに仕上がっており助かっております。
前玉からアプローチする
多分ですね、このレンズは前玉あたりのホコリとかカビがほとんどだと思うんです。
このモデルは中玉あたりの清掃となると全分解の領域になりまして、私は全分解しますが難易度が高すぎるので、ブログでは前玉だけにしておきます。
ご要望があれば、全分解の記事もやりますのでコメントください。
内側のリングを外す
フード側の内側がアルミ製のリングになっています。
焦点をずらして前玉を引っ込めてから作業したほうが良いです。
ゴムレンチを使ってリングを外します。先程レンズを引っ込めたのはこの作業でレンズを傷つけないためです。
リングが外れたらもう終わったも同然です。ネジが見えてきます。
フードが邪魔なのでネジ四本を外します。
大きな前玉ですね。これぞ広角レンズというものです。
このレンズを外すにはゴムレンチを使うしかありませんが、なるべく外側を押さえるように力まず回していきます。
外れるとさらに2枚めのレンズが見えてきます。
二枚目もゴムレンチでアルミの外枠を回して外します。
前から外せるレンズはここまでです。ここから先は全分解すれば外せます。
後玉を外す
ここは、前回の17-35mmと同じく後玉を支えるアルミ製のリングを外すと3枚ほどまで外すことができますので省略します。
試し撮り
本当は建物がいいんですが、瀬戸内海と猫の写真です。普段のスナップがとても魅力ある写真になります。おすすめの一本です。
まとめ
全分解するとレンズは知恵の輪のような作りになっているのですが、最初の入口が分かると次々と進んでいきます。進んだわ良いが戻れるか心配になるんですけどね(笑)
今回のような大きな超音波モータ-が内蔵されているレンズの場合はモーター駆動とレンズ側が2つのアッセンブリに分かれています。超音波モーター側を分解するとAF不良になることが多いです。
高額なレンズのジャンクレンズを二束三文で買ってきて見事に復活させると感無量ですが、中々うまくいくとは限りませんね。楽しいし勉強にもなりますが結構失敗しました。
予報は晴れのち快晴です。カメラだいすき編集部@サニーでした。
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