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カーマニアック編集部です。
セルモーターの「カチカチ症状」の関連記事でセルモーターのギアが原因だと分かった場合の原因と対策についてお話します。
セルモーターを交換すればいいことですが、やれることはDIYでやるのがカーマニアック編集部です。
セルモーターのギアの不良とは
![セルモーター(スターター)のカチカチ症状の原因はギアの破損だった。その図解](https://answerstock.info/wp-content/uploads/2020/05/セルモーターの動き.jpg)
Aの電磁マグネットに印加されるとBのプランジャーが飛びだしギアをフライホイールに叩き入れてエンジンを回しますが、この際にギアFはフライホイールに叩き入れられるために当たり面がハンマーのように平らになってきてしまいます。するとすんなりとギアがフライホイールと噛合わなくなるのでプランジャーBが伸びきらずC・D端子との接点に届かない状態となります。問題はこのギアの変形なんです。
セルモーターのギアの仕組み
セルモーターのギアはエンジンが掛かってしまえば邪魔な存在で、すぐに引っ込ませなくてはなりません。なぜならセルモーターの回転数とエンジンでは全然違うからです。そのためエンジンが自力で動き出すとセルモーターのギアは空転するようになっているんです。ギアは片側だけフリーなる大きなワンウェイベアリングによってエンジンが自力で回転し始めると空回りする仕組みになっています。
![セルモーター(スターター)のカチカチ症状の原因はギアの破損だった](https://answerstock.info/wp-content/uploads/2020/05/ギア.jpg)
という事は、ギアがフライホイールにすんなり入るためにはこの空回りの仕組みを利用してギアの歯が当たらないように入れられるようになります。ミッションのシンクロメッシュみたいなものですね。
実はよく見るとこのギアには片方だけ挿入されやすいように斜めにカットされていることが分かります。
セルモーターのギアを斜めに修復
では実際にトラブルを抱えているセルモーターのギアをもっと斜めに滑らかにカットした状態へ修復します。編集部では受け側のフライホイールのギアも斜めに削りました。
![セルモーター(スターター)のカチカチ症状の原因のギアを修復する](https://answerstock.info/wp-content/uploads/2020/05/セルモーターギアの修復.jpg)
![セルモーター(スターター)のカチカチ症状の原因のギアを修復する](https://answerstock.info/wp-content/uploads/2020/07/斜めにカット.jpg)
やり方はいろいろあると思いますが、私はせっかちなので、削ると言えばベルトサンダーを使います。何と言っても金属表面の削りならあっという間で気持ちいいから。
ほんの少し当てるだけで削れます。あとはリューターに切削ディスクを着けたりする方法でも効率は良いと思います。くれぐれもやり過ぎには注意です。
あとがき
私の経験で、ここまでやったのは1台だけです。実際にセルモーターが回らないのでバッテリー交換までしましたが、一向に良くならないので検証したところ、このセルモーターのギアの変形が原因だとわかりました。これでもう完璧ですが、バッテリー交換と端子交換とギア修復とすべてやってしまいました。
![セルモーター(スターター)のカチカチ症状はこれにて一件落着](https://answerstock.info/wp-content/uploads/2020/05/修理完了.jpg)
この作業後は、勢いよくC・Dの接点がプランジャーBに当たるのでバッテリー電圧が低くでも元気にセルモーターが「カチ・キュルキュル」と回るようになりました。
読者のみなさんに幸運を!予報は晴れのち快晴です。 サニー@でした。
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