《仕事の羅針盤シリーズ》では最終的に「いきがい」をもって働けることを願って執筆しています。ちょっと視点を変えるだけで小さなことに悩んでいたことが分かります。
今回は、なぜ人は会社を辞めたいと感じることがあるのかをまとめた記事「いきがい」から(マズローの5段階の欲求)にあてはめて掘り下げます。
その中で④給与をとりあげます。
自分の価値と給与の関係
多くの人はお金を稼ぐために働いていると思います。では仕事に見合った給与や自分の脳力に見合った給与とは何でしょう。この5つの中から「給与に不満」を感じている方は、「安全・安定欲求」(安定した暮らしがしたい)が満たされていない状態です。これは、いつも転職理由のトップであり課題としては単純明快です。賃金は評価ともつながっているので、評価しにくい事務職から評価しやすい営業職など社内職種の異動で変わる可能性も見込めます。また同じ業種や職種であれば他社比較がしやすいため転職は効果の高い選択肢だと言えます。
先ずやるべきこと
それは、労働に対する「対価が妥当か」を客観的に見る事です。同じ仕事をするにも正確性や処理速度などは人によって違います。またアイデアの創出力、行動力、率先力、リーダーシップ、語学力などスキルのレベルも違うでしょう。それらと会社が支払う対価(給与以外にも福利厚生や社会保険など)が相当なのかどうかを見極める必要があります。私が以前いた会社は総人数12,000人で1,700万円/年間の用役費として換算さえていました。会社の運営経費をすべて足して人数で割るとこうなってしまうのです。
会社が支払う労働力への対価は概ねこうした様々な要素から決定されていきます。ただ会社によって重視する部分が違います。「完全歩合制」など実績を重視して給料に直結するような場合もあります。外資系企業は「歩合」を重視する傾向が強いため「実力主義」を求める人に外資系企業はとても向いていると言われます。まずは客観的に見るために自分自身のスキル・パフォーマンスを具体的に挙げてみることです。そして先ずは主観的にそれぞれにレベルをつけて「絶対評価」でいいので自分の価値を算出してみましょう。転職するにしてもレジュメを作成するときに役に立ちます。
他の人の賃金と比べて納得できない
これは、主観的に「絶対評価」したあとに周りを見渡して「相対評価」してみる。それでもやっぱり納得できない場合です。ただ他人への評価も自分の主観的なものですし、他人の賃金も実際の評価も想像にすぎませんが、このような思考経験が必要なのです。
どう見てもサボってばかりの人と昼休みも取れないほど忙しい人も給料があまり変わらないような制度だったら誰でも不満ですよね。実績だって年間売上100万円の人と1億円の人でほとんど同じような給料だったら頑張る気がしません。いわゆる不公平感で「やりがい」どころかモチベーションが保てなくなります。このように会社の仕組みそのものに問題がある場合は転職は選択肢としてありだと思います。私の退職理由の最初のきっかけはここでした。
他の人と比べて納得できる
これは、自分のスキルやパフォーマンスを具体的に挙げて自己評価したときに納得できた場合の事です。決してがっかりすることはありません。むしろ喜ぶべきことだと私は思います。自分自身に何かが足りないと感じる事で上に昇る階段が目の前に現れた証拠なんですから。それが『やりがい』につながるかも知れません。
昇るか昇らないかは自分次第です。昇るなら様々なサポートを活用する機会に恵まれるでしょう。世の中には努力する人のためのスキルアップのサポートがあります。自己実現のために活用しましょう。
未経験でもスキルアップ教育と連動した転職支援もあるので新しい世界にチャレンジしてみるのも素晴らしい経験になると思います。文末に専門性に特化した支援サービスだけを一覧にしてあるので活用してください。
あとがき
どんな綺麗ごとを言っても現代社会はお金が無くては生きていけません。貴方の労働力は(価値)であり会社に提供する(契約)によって成り立ちます。つまり自分の評価価値と会社の評価価値が納得できる範囲でなくては双方にとって利得はありません。会社探しは先ず自分が一番重視するところから優先しましょう。
健やかに働ける環境が、貴方にとって一番です。
予報は晴れのち快晴です。仕事の羅針盤でした。
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