《仕事の羅針盤シリーズ》では最終的に「いきがい」をもって働けることを願って執筆しています。ちょっと視点を変えるだけで小さなことに悩んでいたことが分かります。
今回は、なぜ人は会社を辞めたいと感じることがあるのかをまとめた記事「いきがい」から(マズローの5段階の欲求)にあてはめて掘り下げます。
その中で⑤労働時間をとりあげます。
時間は平等に与えられている
すべての人に時間は平等に与えらているが、使い方も人それぞれ自由。忙しくて時間が足りない、楽しい時間はあっという間、それほど時間の感じ方は状況で変わってくる。「労働時間に不満」を感じている方は、「生理的欲求」が満たされていない状態です。最も多いのが過酷な労働時間です。睡眠不足や過労などから明らかな身体的問題を抱えます。転職経験がなく他を知らず今の環境が普通だと信じて頑張ってしまうタイプで、現実を知り不満が爆発なんて事になってしまいます。とは言え会社が危機的状況で社長も社員も満身創痍だったりしたら不満なんて言ってられない事もあると思いますが、それはそれ、これはこれです。
先ずやるべきこと
それは、時間外労働時間が法定外か否かです。時間外労働は月45時間・年間360時間が法律の上限です。やむを得ず超える場合でも年間6回(6カ月)のみで月100時間・年間720時間を超えてはならないとなっています。
法律の詳細はもっと細かい内容<厚労省PDF資料>ですが、これ▲を見て完全に抵触しているようであれば法律に違反していると見て間違いないでしょう。会社住所を管轄する労働基準監督署に訪問・電話・メールで相談か申告をお薦めします。
▶全国の労働基準監督署
法定内の労働時間の場合
これは、労働基準法36条の範囲以内という事で労働基準監督署は相談は出来ても実際に動けません。働き方改革と言われる昨今はこの法律を守る以上に独自の基準で時短を進めている企業が多くなりました。IT活用など効率を上げる取組もありますが、決定的な解決には至っていないのです。会社業績を下げる訳にはいかずパソコンを持ち帰り自宅で仕事をする人が多いのも事実です。※数年前の私です
私にも経験がありますが周りの人が始めると自然と自分も同じことをするようになりました。後々に自分だけでなく会社に迷惑をかける事になるので指示されない行為はやめるべきです。これは在宅勤務でもテレワークでもありません。
時間外賃金の魔力について
これは、理想(時間)と現実(お金)の狭間で自分との闘いです。多くの人が「残業はしたくない」けど「時間外手当が無くなる」と給与明細が寂しくなると嘆くことでしょう。声を大にして言いたくても言えない現実がそこにはあるのです。
逆に会社側から見れば時間外手当をゼロにして今まで同様かそれ以上の成果が上がれば申し分ない訳です。もし残業がゼロになったら困ると思う気持ちがあるなら基本給で納得できる会社を探すか副業すべきかと思います。私もそうでしたが、そもそも残業ありきで生活を考えることが間違いなのです。
転職を考えるなら基本給を確認しましょう。基本給が低く別の手当てが多い場合など給与体系は様々です。まずはこれまでの経験を活かして業種に特化した転職支援サービスを活用することをお薦めします。同じ業種で様々な比較をしてみましょう。
また未経験の業種にチャレンジしてみるのも素晴らしい経験になると思います。文末に業種に特化した転職支援サービスを一覧にしてあるので活用してください。
あとがき
時間外労働は行き過ぎれば問題ですが、程々であれば社員にとって賃金の一部となって不可欠なものであったりと問題視しにくい側面をもっています。私も理想論だけ言うつもりはありませんが、実は会社側だけでなく社員側にも問題があるのだと気づいていただきたいのです。
労働環境・労働条件は会社ごとに様々ですから、今の状態を当然と思わず周りを知ることも大切だと思います。みなさん一緒に頑張っていきましょう!
予報は晴れのち快晴です。仕事の羅針盤でした。
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