《仕事の羅針盤シリーズ》では最終的に「いきがい」をもって働けることを願って執筆しています。今回はその「いきがい」についてです。ちょっと視点を変えるだけで小さなことに悩んでいたことが分かります。
さて人生の約1/3は睡眠時間だと言うのは良く知られている事ですが、同じように約1/3は労働時間と言われています。
ひとそれぞれ大小はありますが、それほど多くの時間を『いきがい』だと感じられるなら、どれだけ充実して幸せな人生になるかは想像するに容易いです。
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いきがいとは何か
それは、他に何かを求めるものではなく、自分のもてる力を活用して成し遂げようとする行為。つまり「自分らしく」「やりたいこと」を求め「こうありたい」と行動している時、または達成されているときです。これを自己実現欲求と言ったり、成長欲求と言ったりします。誰でも持っている物ではなく無くても生活に困ることはありませんが、俗にいう「やりたいこと」を「見つける」として己に求めるものです。
いきがいに達するまでの道のり
それは、人間の欲求の段階を理解する必要があります。ここでは心理学者マズロー氏が示した「人間の欲求は5階層がある」を引用していきます。
この5階層のなかで『いきがい』こそが唯一「他に求める」欲求ではなく「己に求める」もので、全ての人間が持てるものではありません。それではひとつひとつの欲求階層を確認していきましょう。
人間の5つの欲求階層
これ▼は「人間の欲求の5階層」をピラミッドに表したものです。
ピラミッド形状が相応しいかどうか議論の余地がありますが欲求を高次元~低次元とする場合のイメージになると思ってくだださい。これらは低次から順番に欲求が満たされれば高次へ上がっていく構造になっています。
生理的欲求とは
それは、人が生存するための本能的な生理的欲求です。食物や水分などの摂取や呼吸に睡眠など生命維持に最低限必要であり最も低次な欲求と言われるものです。過酷な労働条件など最も注意しなければならない部分になります。
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安全・安定の欲求とは
それは、最低限の生活が保障される条件を満たされる欲求のことです。例えばプライバシーを確保でき安全性を保つことができる家であったり、生活のための収入源の確保にあたります。転職活動で言えば募集内容の月収や年収にあたります。
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所属・愛情欲求とは
それは、個人から集団・組織へのコミュニティへの参加欲求です。家族、友人、学校、会社などのへの交わりと愛情を得たいという欲求です。転職でいうと採用されるときに達成される欲求と言えます。一般には人間関係を指します。
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承認欲求とは
それは、家族、友人、学校、会社などの組織から自分の存在を認めさせたいという欲求です。認められない事からくる疎外感など、他の欲求不満を助長させ転職のきっかけになるものと考えます。ここまでの欲求が満たされて、はじめて最後の5階層目の自己実現に向かえるのです。
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自己実現欲求とは
それは、「私はこうあるべき」「こうなりたい」と自らを思い描いた「自己概念」の具現化を求める事です。これは他の欲求とは違い誰もが持つものではありません。例えば自己犠牲を伴ってでも行動できることがこれにあたり、他人が見れば損をしているように見えることでも、本人にとっては「幸福」を感じることができるものです。
これが『いきがい』というものです。
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『いきがい』に支えられた生き方
それは、どんなに忙しくても、または賃金が安くても『いきがい』に感じている人にとって仕事は無くてはならない存在です。このような状態で「転職」など考える隙間は存在しないと言っていいでしょう。逆パターンはあります「まぐろ漁師」に憧れて脱サラして漁師になるなんて事です。「やりたいことが見つかる」素晴らしい事だと思いますね。
未経験でもスキルアップ教育と連動した転職支援もあるので新しい世界にチャレンジしてみるのも素晴らしい経験になると思います。文末に専門性に特化した支援サービスだけを一覧にしてあるので活用してください。
あとがき
はじめに仕事は人生の1/3の時間を費やすことだと言いました。好きな事を仕事にすると辛いなどと聞くことがありますが、あれは私は嘘だと思います。
私が会社を辞めた理由は溢れんばかりの『やりがい』を奪われてしまったためです。
「なんでそんなに一生懸命になれるの?」と言われるような仕事が見つかることを祈っています。文末に専門性に特化した支援サービスだけを一覧にしてあるので活用してください。
予報は晴れのち快晴です。仕事の羅針盤でした。
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