《仕事の羅針盤》過去は自分の参考書、転職は未来の切り替えポイントにすること。

辞めるをポジティブにする転職・退職

この項では欲求が満たされない理由と会社を辞めたくなる理由を重ね合わせて6つの要因に分けてご説明しています。

会社を辞めたい6つの要因

会社の制度や環境など具体的な要因は以下のように挙げられます。

  • 「評価制度」
  • 「賃金制度」
  • 「仕事内容」
  • 「労働時間」
  • 「人間関係」
  • 「会社風土」

これらは所属欲求を満たされた入社時や会社説明にあるものですから、ある程度は納得していたとは思いますが、承認欲求が満たされないことによって徐々に現実と乖離してくる可能性をもっています。こんなはずじゃなかったと感じるところです。

評価制度

評価は査定となり賃金に影響します。評価全体に占める上司の評価比率が高いと、主たるところに私情が入る可能性があり不公平感が高いです。 会社が実力主義を掲げていても現実と違いがあれば、承認欲求を満たしたい一心でいつの間にかイエスマンになっていたりします。

そこで一般企業でも官公庁のように公正感を高めるために試験制度などを設けて階級による評価をしたりしていますが、実際の業務に関係のない一般常識的な能力を比較したところで現実と乖離していたり人の評価は非常に難しいところです。
数値的な実績のみの評価となると、営業でいえば与えられた顧客や商材しだいで実績も大きく変わるため公正公平に評価するのは事実上難しいと言えます。

日本の仕組みはいつでもそう。イエスマンに成り下がるサラリーマンは終身雇用制度が生んだ悪しき習慣

賃金制度

古い企業ほど年功賃金の傾向が多く、若手社員には厳しい状況が続きます。評価との関係性が強くグレーで年配になるほど同期との格差も広がります。ただ昨今の問題は定年が近くなると役職定年や定年を迎えて再雇用などで給与が大幅に下がり一般職と席を隣にして事務処理をするなど、高い役職だった者にとっては屈辱的な扱いも目立つようになってきました。

まだまだ続く年功賃金制度で若者は不満がつのる。そして努力しない上司に使われる。

格差是正は必ず存在し制度的に見直しても急には変わりません。現在、賃金について一番不満をもっているのは若者たちではないでしょうか。

仕事内容

仕事内容が過酷で厳しくても納得いく賃金と評価を獲得したらどうでしょう。承認欲求は満たされ居る状態なので、自己実現欲求「やりがい」につながり高いモチベーションを持てるようになるので忙しさはそれほど苦にもならないかもしれません。それほど人事評価と賃金は大きなウェイトを占めていると思います。

逆に異動や転勤で仕事内容が変わって暇になってしまったが、納得いかない賃金と評価だったら不満が高まるでしょう。

私は55歳で役職定年した元管理職が一般事務している姿が見てられませんでした。
さらに60歳定年再雇用ではメールボーイをしていました。そのような光景を見て、私はこうはなりたくないと痛感しました。

評価と賃金によって辛い仕事にも耐えている。

労働時間

「働き方改革」が騒がれてから数年、仕事量は変わらず残業時間だけが「現場努力」で減らされる不健全な話が多いです。残業時間が減れば実質賃金は減りますから承認欲求に不満が生じてきます。
本来は経営者の手腕がためされる事業改革はなずですが、「働かせ方」改革になってしまっています。

働き方改革とは名ばかりの無理な時短労働で労働者に負担が増える。本当は経営者の意識改革のはず。

法外の労働時間やサービス残業などがあれば、それはブラック企業です。組合が無いのであれば労働基準監督署や弁護士に相談した方がいいと思います。

ここまでの範囲は会社の仕組みや制度が起因のものですが、労働組合の活動で変革できる可能性もありますし、基本的にはあなただけに課せられたものではない可能性が高いものですから、まだ若いうちであれば同僚などとも共有できるだけ救われます。ただ出世競争が激化していたりするとそうはいきませんよね。同僚に愚痴を言ったら上司に筒抜けだったなんてこともありますから恐ろしいです。
このあたりから面倒な人間関係などの逃げ場のない問題が発生してくるのです。

人間関係

承認欲求が渦巻く会社と言う組織の中で、回避することが困難でしかも修復することも難しいもの。
対象は上司はもちろん、同僚、部下の全てとなります。

もっとも辞めたい理由の中で、いちばん強く感じるのは人間関係ではないでしょうか。
賃金や評価だって人間関係に多少なりとも影響してきます。
ハラスメントの感じ方はそれぞれで違いますが、まじめで正義感が強く一般的に努力家な人ほどダメージを受けてしまいます。努力の末にあるはずの承認欲求の充足が満たされる事もなく、逆にパワハラで返され続ければ誰だって潰れてしまいます。
そしてその先にあるのが社会問題になっている「うつ病」なんです。

サラリーマンに増えるうつ病は社会現象。なぜ今そうなっているのか。

近年では約700万人以上のうつ病患者がいると厚生労働省で発表されています。これはインフルエンザの年間の患者数に近い数まで増えていまることになります。数値的には一般的な疾患ということになるんですが、こんなことは普通なんかじゃありません!この数は狂ってます。絶対おかしいんです。それじゃいったい何のために生きているのか分からないですよね。ぜったいに本来の姿に戻さないとなりません。

日本のうつ病患者の推移は年間700万人を超える

出典:厚生労働省

厚生労働省のページ

会社風土

社長が交代するなどして会社の風土が一変してしまう事はよくあることで、企業規模に関係なくまるで別会社のように変わってしまうこともあります。上司が変わっただけでも身の回りの雰囲気が変わることだってありますよね。その風土が誰が見ても良くないものであっても、そこに所属している以上は新しい価値観の押し付けが始まります。

これはピラミッド社会である以上、長期化してしまって逃げ場がない状態になります。 
反抗すれば、ちょうどいい標的になって孤立する可能性だってあります。

社風が変われば会社が変わる。価値観の押し付けで苦しむサラリーマン
 
 

どうですか。これまでに何か当てはまったところはありましたか?
私の経験も多く含まれて書いています。

 
 

原因と言える事がありました。それぞれが関係しあっている事も。。
結局、様々な場面で承認欲求が満たされない事が問題なんですね。

 
 

そう、承認欲求が満たされている感覚があれば人によっては自己実現欲求が芽生えて仕事が「いきがい」となる人もいるのです。心が健やかで活き活きと仕事しているかはそこなんです。原因を理解することが大事だと分かっていただけましたね。

私も生きがいを持って頑張っていましたが、いろいろ見極めて退職を決めました。
次の項では、私が退職した理由と辞めたあとの取り組みについてお話します。

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